はんなり京都旅~観光編:意外に穴場スポット!?な京都御所めぐり

長い歴史と豊かな文化、そして新しいトレンドが融合する京都。一人でも二人でも、または大人数の旅でも、いろんな楽しみ方ができる人気の観光地を、3つの切り口で紐解きます。今回は観光編!

京都御所で建築様式の移り変わりを楽しむ

人気の観光地である京都。見どころは多いですが、今回は約200年ぶりの譲位で注目された皇室に関連したスポット、京都御所についてご紹介しましょう。

京都御苑内に位置する京都御所。明治維新までの内裏(天皇のお住まい)であり、現在の場所は1331年に光厳天皇が即位されて以降、1869年に明治天皇が東京に移られるまでの500年以上にわたり使われました。その間に何度か火災で焼失されたため、現存する建物の多くは1855年(安政2年)に再建されたものです。

 

約11万平方メートルの広大な敷地には東西南北に6つの門があり、建物の中で最も格式の高い正殿である紫宸殿(ししんでん)をはじめとした様々な建築物を通して、平安時代以降の建築様式の移り変わりを見ることができます。

紫宸殿は、歴代天皇の即位式が行われた場所であり、平安時代の建築様式で建てられています。私が観光した際には、即位礼の際に使用される天皇の御座である高御座(たかみくら)と皇后の御座である御帳台(みちょうだい)は、東京からこちらへ戻ってきたもののまだ組み立てられていないということで、レプリカが飾られていました。

基本的に古来の建築様式が使われていますが、例えば、大正天皇即位の際に新築された玄関の新御車寄(しんみくるまよせ)は、自動車で乗りつけることができるよう道が舗装されていたり、ある建物には珍しく窓ガラスが使われていたりと、時代の変化を垣間見ることもできます。

荘厳な建築物は眺めているだけで圧倒されますが、全体像だけでなくディテールも見ると楽しみが倍増するはず。訪問者の待機場所である諸大夫の間(しょだいぶのま)は、その人物の格によって3つの部屋の間取りや内装が細かく異なっているほか、それぞれの門や建物を一体どんな身分の人が利用するのかはその屋根の素材(瓦か檜の樹皮か)を見れば一目瞭然といったポイントを知っておくと、誰かを案内する時に重宝するでしょう。

 


紫宸殿の東側に「左近の桜」、西側に「右近の橘」が植えられているほか、池を中心とした見事な庭園の御池庭(おいけにわ)などもあるため、木々や花々を愛でることもできます。また、敷地内のマンホールには「宮」という字が描かれているので、それを探してみるのも楽しいでしょう。

京都御所を観覧するにはかつては事前申し込みが必要でしたが、2016年から事前申し込みが不要の通年公開となったため、無料でどなたでも自由に参観することができます(ただし、10名以上の団体の場合は苑内利用届の提出が必要)。一部の施設は立ち入り禁止ですが、約50分で回れる参観コースで18もの施設を見て回れるので、満足度は十分。

自由参観もOKですが、おススメなのが職員によるガイドに参加すること。こちらも事前申し込み不要で無料な上、深い知識に裏打ちされた興味深い話がいろいろと聞けるので、時間が合えばぜひ試してみてください。日本語だけでなく英語、中国語の案内もあるほか、音声ガイドアプリ(日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語)が無料でダウンロードできるので、海外の友人を連れていくのもいいでしょう。場内は砂利となっているため、高いヒール靴などは避けて歩きやすい靴でご来場を。車椅子の貸出サービスがあります。

なお、御所内にペットを同伴することや、スーツケースのように大きな荷物を持ち込むことはできないのでご注意を。喫煙や飲食も禁止されています。写真撮影は可能ですが、大型カメラや三脚・脚立は使用できません。また、駐車場・駐輪場はないため、公共交通機関を利用してください。地下鉄では今出川駅下車で徒歩約5分、市バスなら烏丸今出川停留所で下車し徒歩約5分。

入場時に手荷物検査が実施されています。お休みは毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)、行事などの実施のため支障のある日で、そちらの詳細は公式サイトでご確認ください。

京都御苑には京都御所のほかにも様々な観光スポットがあるので、時間があればそちらへも足を伸ばしてみては?

京都御苑の観光スポット

京都迎賓館

日本の文化や歴史に対する理解と友好を深める施設として平成17年に建設。日本の伝統的な住居である入母屋(いりもや)屋根と数寄屋(すきや)造りで、調度品にも西陣織や漆といった伝統技能が生かされています。参観料が発生するのでご注意を。

https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/

拾翠亭

およそ200年前に建てられたと言われる、五摂家の一つ、九條家の現存する唯一の建物。毎週木・金・土曜日に一般公開されており、2階から九條池や高倉橋を眺めることができます。主に茶会のための離れとして使用されたこの建物には今も十畳と三畳の茶室が残っており、一般公開日以外の日に茶会や句会のための貸し出しが行われています。

閑院宮邸跡

四親王家の一つである閑院宮家の屋敷跡。創建当初の建物は1788年の天明の大火で焼失しています。1969年(明治2年)の東京遷都以降は華族会館や裁判所として一時使われた後、宮内省や厚生省、環境庁などによって利用されてきました。現在は、京都御苑の自然と歴史に関する収納展示室となり、庭園が開放されています。

児童公園

京都御所の北西にあるのが、近衞邸跡となる子供の遊び場。こじんまりとしていますが、滑り台やブランコといった遊具があり、車にぶつかる心配もなく安心して遊べます。すぐ近くに自動販売機やトイレ付きの休憩所も。

母と子の森

京都御所の北東に位置するこの場所は、名称の通り、母と子が自然と触れ合う場所として作られた場所。どんぐりなどの実のなる樹が生えており、野鳥の水飲み場も整備されています。すぐ近くには屋外に設置された本棚「森の文庫」があるので、そちらの図鑑で植物や鳥について調べることもできます。

最新ギフト情報をチェックしよう!