連載「ぼくたち、1日ギフトコンシェルジュ」第16回 梅津瑞樹さん

梅津瑞樹さんがギフトについて考える

梅津瑞樹さんがギフトについて考える

楽屋差し入れや、関係者同士でプレゼントを贈りあうことが多い人気俳優たち。本連載では、そんな彼らにいま取組んでいる作品について話を聞きながら、共演者へプレゼントを贈るとしたら何をセレクトするか、差し入れはどんなタイミングで何を届けるかなどを考えてもらう。

そして今回は、本格文學朗読演劇 極上文學 第16弾「ジキルとハイド」に出演する梅津瑞樹さんが登場。極上文學「ジキルとハイド」の話や梅津さんのギフトに対する価値観などを聞いた。

(撮影:藤井洋平/ヘアメイク:佐藤由佳/取材・文:中村佳子)

極上文學「ジキルとハイド」について

第16回の「ぼくたち、1日ギフトコンシェルジュ」を担当する、梅津瑞樹です。今回は、1月22日(土)から始まる極上文學「ジキルとハイド」のことやギフトのお話をします。

極上文學「ジキルとハイド」のみどころ

梅津瑞樹

極上文學は、朗読×演劇というスタイルで、朗読劇ではあるものの視覚的な演出を楽しむことができる舞台です。極上文學はシリーズとしてこれまで様々な名作を上演してきましたが、今作は10周年記念として、初めて海外文学に挑戦します。

まだ台本をいただいていないので、どういう作品になるか僕もわからないです。以前、「極上文學 第14弾 『桜の森の満開の下』~孤独~」に出演させていただいたときを振り返ってみると、そのときの演出も特殊で想定外のものでした。極上文學の世界観は何となく理解しているつもりですが、今回はどんな演出になるのか、演じる側としても楽しみな部分が大きいです。

今回は日替わりのマルチキャスティングで、僕はジキルとハイドの両方を演じますが、原作通りのジキルとハイドになるのかはわからないです。ジキルとハイド=善と悪という部分をはっきりと演じ分けたほうが、爽快感は感じてもらえると思いますが、この作品の場合は、どっちが黒でどっちが白なのか、あいまいでグレーな部分のグラデーションをうまく表現することが要になりそうな予感がしています。

ここ1年くらいは朗読劇の上演が増えて、僕も朗読劇に出る機会が増えましたが、朗読劇とされる作品でも、それぞれの作品ごとにお客様を楽しませるためにいろいろな試行錯誤をしているんです。この極上文學はその最たるものになるんじゃないでしょうか。

朗読劇は演劇と違って声での表現になるし、お客様もそれを想定していると思いますが、極上文學に関しては全くそれに限らないので、個人的にはこれを朗読劇と定義していいのか……という気もしています。詳しくお話しできませんが、見ていただければ、僕の言っていることをわかってもらえると思います。

ギフトについて

欲しいものを聞かれると困る

ギフトメディアの連載としてはどうかと思いますが、もし何でもいいからギフトを贈るとしたら、自分に時間を贈りたいです。だからモノと聞かれると困るというか。
キャンプにも行きたいし、ウォッチリストに溜まっている映画を観たり、本も読みたい。映画を観るための周辺機器も、新しいキャンプ道具もいらない。ただただ好きなことをする時間が欲しいです。

梅津瑞樹

自由なお母さんにはアイボを

誰かに何かを贈って、と言われるのも悩むし答えられない。僕はこれまで人に恵まれてきたおかげで、好きなお仕事をすることができているので、もしそういう方たちにプレゼントを贈るなら本気で考えます。でも贈る相手を一人選ぶというのも難しいし、それを公で発表するのも恥ずかしいです。

だから母へのプレゼントにしたいと思います。
母は本当に自由人で、自分に正直。昔から、やりたいことはすぐやる人なんです。母はもともと美術の仕事をしていましたが、あるときから料理に興味を持ち始めて。そこからすぐ神楽坂の料亭で働き始めて、今は東北の旅館で食事を作る仕事をしています。一人で人生を楽しむことができる人なんです。
と、思いきや、この前話したときに「aiboが欲しい」って言いだして。しっかりとさみしくなってるみたいなんです。だからそんな母にaiboを贈りたいと思います。

母のような自由な人には生き物をペットとして飼うのは難しいと思うし、最近のaiboは学んで成長していくらしいので、一人の時間を彩ってくれる存在になると思います。

aibo
参考商品/出典:aibo オフィシャルサイト

お父さんにはロードバイク

父は定年退職をして千葉に一人で暮らしているんですが、ロードバイクが好きで、その影響で僕もロードバイクをはじめて。最近は夜な夜な一人で街を流しています。ロードバイクは素材によっても用途が違うんです。だから父には、今持っているものと違うタイプのロードバイクをプレゼントするのがいいかと思います。
休みをもらったら一緒にロードバイクで遠出したいですね。

ロードバイク
参考商品/出典:スペシャライズド公式オンラインストア

ロードバイクを使えば、半日でまあまあ遠くまで行けるんです。少し前には友達と一緒に茨城県の鹿島まで行ったことがあります。
霞ヶ浦をぐるっと一周して地元の美味しいものを食べようと思っていたんですが、台風が直撃して。スケジュールもあるから急いで帰ろうと、前が見えないくらい土砂降りの中をびしゃびしゃになって走っていたら、通りがかりにあった定食屋さんのおばちゃんが、慌てて招き入れてくれたんです。

お店が閉まっているのに、あったかいお茶とご飯食べさせてくれて、帰りの道中で困らないように食べ物も持たせてくれて。人情に触れて暖かい気持ちなった往復200kmの旅でした。ただ日焼けしちゃったから、休み明け早々マネージャーに怒られ……最終的にはしょんぼりした思い出になってしまいました。

梅津瑞樹が好きなもの

梅津瑞樹

キャンプが好きだから、寝るときは床

ここ最近寝るときは、毎晩床で寝袋に入って寝ています。というのも僕、趣味がキャンプなのに今年は1度も行けなくて。キャンプ用に買った寝袋を部屋に広げて寝てみたら意外と快適だったんです。ベッドで寝れば気持ちがいいのは知っているんですが、ベッドが家にあると部屋を圧迫するというか、寝るとき以外邪魔じゃないですか。だからたまに地方公演でホテルに泊まったときにベッドの良さを味わうくらいでいいかなって思っています。

寝袋
参考商品/出典:モンベル

レコードショップでビートたけしを購入

キャンプも好きですけど、最近は夜中の散歩も好きですね。深い時間にふらっと一人で街を歩いていると、感覚が研ぎ澄まされるっていうのと、変わった人に出くわしたりするので、創作のネタになるな……とか考えながら徘徊しています。

レコ屋巡りも好きで、顔も名前も知らないような昔のアーティストのジャケットを見て、高まったりしています。最近購入した中で言うと、ビートたけしがTAKESHI&HIROKI名義で出している「I’LL BE BACK AGAIN…いつかは」のレコード盤が良かった。ビートたけしは歌がうまいし声もいい。理由はわかりませんが、ビートたけしの中でも特にこの曲は好きですね。

浅草キッド
参考商品/出典:FACE RECORDS (フェイス レコード)

梅津瑞樹的プレゼントの心得

「カミシモ」スタッフからもらった万年筆

僕、ちょうど舞台「あいつが上手で下手が僕で」の場当たり中だった12月8日に誕生日を迎えたんですけど、そのときに制作スタッフの方から万年筆をいただきました。

スタッフの方は、僕へのプレゼントを選ぶのにTwitterを3年前までさかのぼってリサーチしてくれたみたいで。多分、僕がコラム連載のお仕事をしていることや、文章を書いていることを知って、万年筆にしてくれたんだと思います。選んでくれたのが万年筆というのもハイセンスなんですが、なにより、そこまで時間をかけてくれたということがとてもうれしかったです。

万年筆
参考商品/出典:プラチナ万年筆

思い立ったらすぐ実行

僕もプレゼントを贈るときは徹底的にリサーチする派で、贈る相手と年代が近い人にトレンドを聞いたり、SNSの投稿をチェックしたりします。で、僕があげたいものと、相手が欲しいであろうものが違いそうだったら、両方あげることもあります。はたまた、全く関係ないものを選ぶこともあるし。

母親の誕生日にサプライズを仕掛けたこともあります。家にこっそり入って飾り付けをして、クラッカーも準備して。母は帰宅したと同時にびっくり……みたいな、典型的なサプライズ。サプライズが好きというわけでもないんですが、衝動的な人間だから、思い立ったらそうやってすぐ実行しちゃいます。

サプライズは、されるよりする側

僕自身はサプライズをされたことはなくて、たぶんされる側よりする側の人間なんだと思います。いろいろ考えるのが好きだということもありますが、僕にサプライズを仕掛けても反応がうすいから、たぶんやりがいがないんだと思います。

それに、もしフラッシュモブみたいなことをしてもらったとして、気が付いてから10秒くらいはびっくりしても、そのあと知らない人がどんどん加わって、30秒、40秒……1分とその状況が続いたらって思うと、ちょっとどうしていいかわからない。だから僕がサプライズを企画するなら、大掛かりなものじゃなくて、手の届く範囲の自力でできるサプライズにしたいです。

とりとめのない話になりましたが、プレゼントっていただくのがうれしいのはもちろん、こうやって何を贈るか、何をしてあげようか……って考えるのも楽しいですよね。1週間休みになったら何をしよう……って考えるのと同じくらい、ワクワクできる時間かもしれません。

<おわり>

プロフィール:梅津 瑞樹(うめつ みずき)
梅津瑞樹

1992年12月8日生まれ。千葉県出身。2015年に虚構の劇団 第11回公演 ホーボーズ・ソング HOBO’S SONG 〜スナフキンの手紙Neo〜で舞台デビュー。舞台「刀剣乱舞」、ミラクル☆ステ―ジ『サンリオ男子』、「あいつが上手で下手が僕で」など人気作品に多数出演。2022年3月から、舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花に出演予定。
Twitter:https://twitter.com/MizukiUmetsu
Instagram:https://www.instagram.com/umetsumizuki/
オフィシャルサイト:https://bam-boo.biz/actors.php?id=9

 

本格文學朗読演劇 極上文學 第16弾「ジキルとハイド」
2022年1月22日(土)~30日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA公式ホームページ:https://www.gekijooo.net/16th-jekyll-hyde/ticket-and-stage/
Twitter:https://twitter.com/MAG_play極上文學16ジキルハイド

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