快気祝いや快気内祝いにお礼の言葉を添えましょう。病気やケガが治ったら、お見舞い返しの品だけでなく「お礼の言葉」まで贈ると、今後もよりよい関係を築けるでしょう。この記事では快気祝い・快気内祝いのメッセージの書き方や文例についてもご紹介します。
快気祝い(内祝い)に添えるメッセージの書き方とマナー
快気祝いと快気内祝いは、どちらもお見舞いに来てもらったり、心遣いの品をいただいたりしたときに、状況報告やお礼をするものです。病気やケガが良くなった場合に「快気祝い」を、退院したものの治療やリハビリが必要な場合は「快気内祝い」としましょう。またメッセージは書き手の人柄を感じられる、手書きでの記載がオススメです。
ここだけは押さえておきたい4つのポイント
快気祝い・快気内祝いのメッセージは、入院や療養中にいただいたお見舞いの気持ちに応えるものです。内容には少なくとも以下の4項目を入れるようにしましょう。
- 心配をかけてしまったことへの自分の気持ち
- お見舞いへのお礼
- 現状の報告(退院や職場復帰の予定など)
- 快気祝い(内祝い)の品を贈る旨
入院や治療により、周りの人へ心配をかけてしまっていたこともあるでしょう。そのような場合はメッセージの初めに、お詫びの一言を書くのもオススメ。あわせてお見舞いへの感謝の言葉を綴れば、気持ちも伝わりやすくなります。
言葉の選び方にも注意しよう
退院や治療終了のときに贈る快気祝いのメッセージは、ほかの内祝いと同様に言葉選びにも気を使いましょう。これから二度と繰り返したくない病気やケガですから、メッセージでも繰り返しを象徴するような言葉は避けるようにします。
- 重ね言葉の例:ますます、くれぐれも、再び、いろいろ、重ね重ね、次々 など
なお、退院になったものの完全に治っていない場合や入院が長引きそうな場合でも、お返しは可能です。この場合「快気祝い」という言葉を使わず「快気内祝い」や「お見舞い御礼」を使いましょう。
メッセージカードに書ける短めのメッセージ文例
快気祝いや快気内祝いに添えるメッセージは、近年は正式な手紙形でなくカードで済ませるシーンも見られるようになりました。ここではメッセージカードに書く短い文例をご紹介します。
身内・親戚へ
今は日常生活にはまったく不便がなくなりました。近日中に仕事に復帰する予定です。気持ちばかりですが快気祝いの品をお送りしますのでお納めください。
次にお会いできるときを楽しみにしております。
友だちへ
孤独な入院生活だったけど○○(相手の名前)のおかげで乗り越えられたと思っているよ。おかげ退院し、もう外出もできるようになりました。
感謝の気持ちを込めて快気祝いの品を贈るね。
またあらためてゆっくり話をしようね。
上司・目上の方へ
処置が早かったこともあり〇月×日に退院しました。職場復帰の時期についてはあらためて相談させてください。
気持ちだけではありますが別便にて快気内祝いの品をお送りします。
今後ともよろしくお願いいたします。
家族から贈る場合
大変ご心配をおかけいたしましたが、幸いにして快方に向かい退院の日を迎えました。つきましては快気祝いの品をお贈りいたします。
ご笑納くださいますと幸いです。
お見舞いへの感謝が伝わるお礼状文例
お見舞いをいただいた相手によっては、立場を尊重しなければならないこともあるでしょう。そのようなフォーマルなシーンや、筆を尽くしてお礼の気持ちを伝えたいときは、お礼状形式が最適です。ここからは快気祝いや快気内祝いに添えるお礼状の文例についてご紹介します。
お礼状の書き方
メッセージカードとは異なり、お礼状は「拝啓」などの頭語で書きはじめて「敬具」などの結語で締めるのがマナーです。頭語のあとには「心地よい秋風が吹く秋天の候」など、時候の挨拶を書きましょう。
心配をかけたことに対する言葉やお礼、状況報告、快気祝い品を贈る旨の記載はメッセージカードと変わりません。
上司・目上の方へ
清秋の候、○○様にはご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度は突然の入院に際し、大変なご迷惑とご心配をおかけしました。
ご多忙中にもかかわらずお見舞いにお越しいただいたばかりか、多大なお気遣いまでいただきまして心より感謝申し上げます。
処置が早かったこともあり〇日に退院できました。もう少し自宅療養が続きますが、復帰しましたらあらためてご挨拶にうかがいます。
心ばかりですがお礼の品をお送りいたしますのでご笑納ください。
略儀ながら快気のご挨拶とさせていただきます。
謹白
親戚・知人へ
秋の心地よい風が吹き抜けるころとなりましたがいかがお過ごしでしょうか。
入院中にはわざわざお手紙とお見舞い品を賜りまして、誠にありがとうございました。温かい励ましのお言葉は孤独な入院生活中に何より心強く、心より感謝申し上げます。
おかげさまで順調に回復し、○月○日無事退院いたしました。
リハビリは必要ですが桜が咲くころには元気なお姿でお会いできたらと思っております。
末筆ながら○○様やご家族皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。
敬具
友だちへ
この手紙とは別で快気内祝を贈らせてもらうね。
また○○と会える日を楽しみにしています。
家族から贈る場合
紅葉の候、○○様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。父の入院中はご多忙の中、過分なお気遣いを賜り厚くお礼申し上げます。
○○様をはじめ部署の皆様方には大変ご心配をおかけいたしましたが、おかげさまで快方に向かい○月×日に退院いたしました。家族一同、心より安堵しております。
つきましては内祝いのしるしの品をお送りしますのでご笑納ください。末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心からお祈りしております。
敬具
まとめ
心からの感謝を言葉にすれば相手に喜ばれるのはもちろんのこと、これからの関係性もより良いものとなっていくでしょう。病み上がりで対応が困難な際は、家族からの手配でも問題ありません。快気祝いや快気内祝いの品を贈る際は、ぜひメッセージも添えてください。