連載「ぼくたち、1日ギフトコンシェルジュ」第33回 平山浩行さん

平山浩行

平山浩行さんがギフトについて考える

現場への差し入れや、関係者同士のプレゼントなどの機会が多く、美味しいものやおしゃれなものに詳しい人気俳優たち。本連載では、そんな彼らにいま取り組んでいる作品について伺いつつ、共演者へ贈りたいギフトやプレゼントの心得を語ってもらう。

今回は、11月4日(金)全国公開の映画「シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~」に出演する平山浩行さんが登場。

(撮影:藤井洋平/スタイリスト:久保コウヘイ/ヘアメイク:鎌田順子(JUNO)/取材・文:中村佳子)

映画「シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~」について

第33回の「ぼくたち、1日ギフトコンシェルジュ」を担当する、平山浩行です。今日はギフトにまつわるエピソードや、11月4日(金)全国公開の映画「シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~」のお話をします。

映画「シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~」の見どころ

本作は日本を世界の銘醸地にするため奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた作品で、私は主人公の安蔵さんを演じさせていただいています。

実在する方を演じさせていただくのはとても難しいので、どうやって演じるべきか少し悩んだのですが、監督には安蔵さんに寄せるのではなく私として演じてほしいとおっしゃっていただいたので、イメージを膨らませながら私なりの安蔵さんを演じさせていただきました。

山梨県での撮影中、実際に安蔵さんの職場であるシャトーメルシャンのワイナリーで撮影をさせていただいたときには、安蔵さんご本人にもお会いさせていただいて、当時の雰囲気や気持ちを伺うこともできました。

特に「ワインは食事と合わせるものである」とおっしゃっていたのがとても印象に残っています。ワインは主役ではなく一緒に楽しんでこそだという思いで、どんな食事にも合わせやすいワインを作っていらっしゃって、それがシグナチャー(※特別なワインに醸造責任者がサインを入れることを指す)につながっているんだと感じました。

撮影を通して「世界に負けないような日本にしかないワインを作りたい」という安蔵さんの志が私の中にも芽生えてきて、そういう感覚になれたことはとても幸せな経験だったと思います。

映画「シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~」の撮影秘話

撮影では場面場面で、その当時に安蔵さんが実際に飲んだワインを出していただいて、それを飲みながら演技をしたんです。お酒を飲みながら、しかも今となっては年数も経って入手困難なワインをいただきながら演じるなんて初めてだったので、とても貴重な体験になりましたね。

いろいろなワインを飲ませていただきましたが、ニース国際映画祭でこの映画が賞を受賞した時には、シグナチャーを開けていただいて。喜びも相まって格別に美味しかったですね。

撮影中はほとんどホテルと撮影現場の行き来のみで、缶詰め状態だったので体力的にはキツかったんですけど、それでも乗り越えられたのは、役に励まされたのもありますし、初主演という立場を経験させてもらっている楽しさもあったと思います。

この映画は私の役者人生において初主演の映画で、そしてさまざまな賞までいただくことができて、20年この仕事を続けてきて本当に良かったと思える作品になりました。

平山浩行

プレゼントを贈るなら

それではプレゼントについてお話ししていきたいと思います。

竹島由夏さんへは映画にちなんだお花を

まずは今回、安蔵さんの奥さま・正子さん役で共演した竹島さんに贈るプレゼント。竹島さんには何か意味のあるものを贈りたいです。例えばぶどうの葉をメインにした花束はいかがでしょうか。

というのも撮影でぶどう畑を訪れたときに、まだぶどうは熟してなくて緑色だったんですが、葉っぱが生き生きとしていてとてもきれいだったんです。蔓がくるくるっと巻いているのもかわいくて。この葉っぱや蔓を生かしたアレンジができたら素敵だろうなって思いながら見ていました。

だから竹島さんにはこの映画にちなんで、本物の生きたぶどうの葉と、控えめな色のお花や枝物を合わせてアレンジした花束を贈りたいと思います。

お花はプレゼントの定番

私はお花が好きなので、お花はよくプレゼントで贈ることがあります。贈る相手のイメージに合わせてお花を選んでアレンジを作ってもらったり、自宅にもお花を飾っているので、使いたい花瓶に合わせてお花を選んでもらったりしているんです。

陶芸を趣味でやっているので、お花を生ける花器は、自作の陶器を使うこともあります。花器にもこだわるとお花って面白いですよね。

花器や食器は陶芸で作る

陶芸は知人に益子で工房を構えている方がいて、そこで作らせてもらっています。備前にも友人がいるので、備前焼にも挑戦したことがありますね。もう10年以上前からやっていて、粘土の触感とか無になれる時間が好きなんですよ。

自分のためにごはん茶碗を作ったり花瓶を作ったりもしますが、プレゼントとして作ることもあります。友人がレストランをオープンした時は小皿を作ってプレゼントしました。ほかにもお香立てを作ってプレゼントしたこともありますね。

革のスリッパも手作りする

最近は革靴やブーツを作っている職人さんを紹介してもらって、教えてもらいながら自分でスリッパを作りました。簡単そうに見えますけど、型から裁断して手で縫って、ソールを付けたり縁をなめしたり、たくさん工程があるんです。1足作るのに9時間以上かかりました。でも自分の足に合った、しっくりしたものに出来上がるので履き心地はとてもいいです。

スリッパならあっても困らないし、日常的に老若男女問わず使ってもらえるものなので、いつかプレゼント用にも作りたいと思っています。手作りなので、糸の色とかも選べるので相手をイメージしながらオリジナルで作ったら喜んでもらえるんじゃないでしょうか。

平山浩行プレゼントの心得

意表を突いた、ほかにはないものを

自分で焼いた陶器のお皿とか、手作りのスリッパとかもそうなんですが、プレゼントするなら、ちょっと意表を突いたものあげたいですよね。ブランドではないけど素材にこだわって、ほかでは手に入らないけど実用性もある、そんなものがいいと思います。

平山浩行

日本ワインはプレゼントにぴったり

今回の映画で扱っている日本ワインもプレゼント向きですよね。メルシャンのワインの中には、本数限定だったり高級なものがあるので、そういう自分で買わないような日本ワインはプレゼントにもぴったりだと思います。定番の赤ワイン、白ワイン以外にもロゼやオレンジワインなども流行っていますし、いろいろ試してほしいです。

最近知り合った方の中に、夜ご飯のメニューを考えるときは、ワインを飲みながらそのワインに合ったメニューを考えるという方がいたんですが、そうやってワインは人それぞれいろいろな楽しみ方ができるんだな、と改めて感心しましたね。

皆さまにもぜひ映画を見ていただいて、帰りには美味しい日本のワインを楽しんでもらえればうれしいです。

<おわり>

プロフィール:平山浩行(ひらやま ひろゆき)

平山浩行

1977年10月17日生まれ。岐阜県出身。2003年にドラマ『高原へいらっしゃい』で俳優デビュー。近年の主な出演作品として映画では『本能寺ホテル』(17年)、『昼顔』(17年)、『ハルカの陶』(19年)など。ドラマでは『仮面ライダーセイバー』(EX/20年)、『寂しい丘で狩りをする』(TX/22年)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~ season2』(Hulu/22年)など。

オフィシャルサイト:https://pinupsartist.jp/actor/hirayama/

平山浩行さんの誕生花

「ヨウラクソウ」

花言葉:片想い

小さなピンクや白い小花をたくさん咲かせます。ベゴニアの仲間は耐寒性がないので、露地で越冬できるものはほとんどありませんが、ヨウラクソウは唯一の例外で耐寒性があります。

映画「シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~」

東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開
公式ホームページ:https://www.signature-wine.jp/

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